厳しい寒さがまだまだ続いておりますが暦では立春。
比較的温暖な瀬戸内地方では菜の花や梅の花が咲き始め、黄色や桃色の花に春の気配を感じるようになりました。
いま制作しているのは、瀬戸内の森で育った針葉樹にミモザのつぼみをたっぷり重ねた作品です。
少しずつ膨らんできたミモザのつぼみをふんわりと紡ぎ、優しい色味の草花を添え、春の訪れを待ち遠しく思う気持ちを表現しております。
そして、アクセントにはラナンキュラスを。
草冠の制作拠点である香川県で、オリジナル品種として生産されているラナンキュラス「てまりシリーズ」だけを選んで使用しています。
今日はそのラナンキュラスのお話です。
香川県オリジナル品種:ラナンキュラス「てまりシリーズ」
キンポウゲ属の多年草で、アネモネの仲間です。
早春の鉢花や切り花として出回り、薄い花びらが幾重にも重なってボリュームもある美しいお花です。
香川県はラナンキュラスの生産量が全国3位。
そして、とってもかわいいオリジナル品種があります。
その名は「てまりシリーズ」。
名前の由来は、つぼみの時の花の形が真ん丸で「手鞠」に似ていることから名づけられました。
この品種は茎がしっかりしているので日持ちが良く、切り花として大変人気があります。
花の色もたくさんあります。
白色の「雪てまり」
爽やかなイエローの「レモンてまり」
濃い黄色の「ゆずてまり」
かわいらしいピンクの「桃てまり」
鮮やかな「紅てまり」
シックな色の「藤てまり」
他にもオレンジ色、白色に桃色の縁取りなど、たくさんのカラーの「てまり」があります。
名前が素朴で可愛らしいので、とても印象に残ります。
ラナンキュラスのドライフラワー
花びらが幾重にも重なったラナンキュラス。
ドライになると薄い花びらに「うねり」が出て、ドライフラワーならではの繊細な立体感が生まれます。
時間が掛かるのですが、1年分のラナンキュラスをこの時期に丁寧にドライにしています。
湿度や室温や日当たりなど、気を抜けない時間が長く続きます。
でも、重なりあった繊細な花びらがドライになり、シックなカラーと変化したその色合いを、皆様に知って頂きたいのです。
瀬戸内の豊かな草花を、産地より皆様にお届けいたします。
のんびりと眺めながら季節の移り変わりをお楽しみ頂けますように。
作品の完成まで、もうしばらくお待ちくださいませ!
0 件のコメント :
コメントを投稿
お気軽にコメントください!