処暑も過ぎて朝晩は涼しくなりましたね。
湿度のないカラっとした風に、次の季節、秋を感じるようになりました。
植物の葉が赤や黄色に染まり、
草や木にみのる、様々な形の実。
そんな素敵な植物を、
お部屋の中でも楽しめるのがドライフラワーの醍醐味です。
秋の作品を制作するためには、
8月の今から素材集めは始まっています。
草花での秋の作品制作に必要な、
少しずつ集めている植物をご紹介いたします。
センダンの実
センダンです。
そして緑色の可愛らしい実をつけます。
高木の実を収穫するのは至難の業。
そこで台風など風の強い翌日に、木の根元で落ちている実を拾いに行きます。
右が収穫直後。
左が収穫してから1カ月後です。
ドライになると中の種の形が見えてくるようになり、味わい深いものへと変化していきます。
ドライにしても緑色が少し残るよう、私は今の時期に収穫するようにしています。
ヨウシュヤマゴボウの実
空き地や河川敷などで見かける、ブドウのような実がなる多年草。
ヨウシュヤマゴボウです。
高さ1~2mにもなり、熟した果実はきれいな赤紫色になる有毒性の植物です。
その姿が特徴なので生け花の花材として人気があり、切り花としても流通しています。
姿も特徴的なヨウシュヤマゴボウ、
実の形はもっとユニークです。
ヨウシュヤマゴボウの実は、小さなカボチャみたいな可愛らしい姿をしています。
その特徴的な形をドライにしたい。
それは、熟する前の緑色の状態で収穫することが大切です。
昨年収穫したものです。
収穫した時とは全く違う雰囲気。
ひと粒ひと粒、姿が際立って見入ってしまう程です。
ドライになったものは、
リースのアクセントや植物標本に使用しています。
ヤマノイモの実
自然薯とも呼ばれているヤマノイモ。
私たちは、その根を食用としています。
自然薯にはツルがあり、そのツルに「果実」がついています。
里山では、山に入ると自生したヤマノイモを見つけることができます。
今の時期はまだ緑色の「果実」。
今回は収穫してしまいましたが、本当の収穫時期はまだまだ先です。
このまま寒くなるまで、山の中で立ち枯れさせてから収穫します。
それは、立ち枯れさせないと生まれない色とツヤがあるからです。
立ち枯れしたヤマノイモの「果実」です。
つやつやと黄金色に輝き、とても華やかで目を引きます。
その色、ツヤ、形
緑色の状態で収穫してドライにしても、絶対に手に入れる事はできません。
ヤマノイモの果実は、リースのアクセントに使用すると目を引き、ナチュラルな華やかさを堪能することができます。
収穫してからドライにする植物。
ドライになったのを収穫する植物。
時期を変えるだけでも色や形を楽しむ事が出来ます。
色とりどりの鮮やかで豪華な花だけではなく、山や草原でしか手に入らない草花にも華やかで心惹かれる色や形がある事を知って頂ければ嬉しいです。
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